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牧師・漫画家・ミュージシャンの松本太郎のブログ


by qpqp1999

フルCG

 今日も私はフルCGで漫画の仕事していた。
 なんで私がこのフルCGに移行したかということを書いてみたい。
 元々私は筆で描線を描く派だった。なんで他の漫画家のようにペンを使わないで筆で描くかというと、私の使っていた第七紫三羊剛という中国製の筆は最小のロットリングペンつまり0.15ミリより細い線が描けたからだった。ただ、現場での印刷ではそこまでの細い線が再現されなかったのは心残りだ。
 だが、今は違う、印刷のシステムもとても充実している。それが証拠に私が日本基督教団出版局でイラスト描いているが、あの絵の描線は0.001ミリが最小で描かれているのだが、しっかり再現してくれているのだ。
 だが、そういうイラストの仕事と違い、漫画の方はまだまだ印刷が雑だ。デジタル入稿して、それを雑誌の企画に際して印刷しているというのが現状だ。
 ただ、編集者としては絵としてその原稿を観て観たいというのもあるので、漫画家はデジタル原稿をアナログ原稿にしてプリントしなければならない。
 そこでポイントになるのが印刷機だ!!!グーテンベルグの印刷機が宗教改革に大きな影響を与えたように、最近のデジタル複合機は凄い性能だ。私の思い描いていたような画像をしっかり印刷してくれる。
 と 思って い た ら 
「用紙がありません」というエラーメッセージが来る。私はテストの印刷であってもケント紙で印刷していたので、給紙が切れてしまったのだった。それからが大変だ。いくら紙をセットしても複合機が認識してくれない。仕方ないのでシャープのカスタマーに電話するが、全く役に立たない。
 それどころか、そのオペレータの女性はガミガミと上から目線で色々言ってくる。仕方ないので、それにしたがって色々操作するが、
 「用紙がありません」
というエラーメッセージは決して消える事は無かった。コントロールパネルからも色々したが全くだめだ、ついにオペレータのおばさんも困ってしまった。そこで私は考えた。これは要するに給紙の問題なのであろう。であるならば、給紙の状況をデジタルではなく物理的に解消する必要があるのではないかと。
 果たしてそれは正しかった。何しろ漫画原稿ですのでB4サイズのケント紙ですから手差ししか無いわけです。その手差しの入り口の部分を私は直感的にカチャンと押したのだった。見事に紙は給紙された。
 こんどは私がシャープのオペレータの人に教える立場になった。別に偉そうにするつもりはない。私と同じようなことで困っているカスタマーがいた場合、そんなデジタルな事だけに頼っていてはいけないという事なのだ。物理的に時には対処しなければならないとして。私は紙の給紙の方法をオペレータの女性に伝えた。
 かくして、今日の漫画作業を終える事ができたんだむー!!!
by qpqp1999 | 2016-09-21 18:40 | 漫画