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牧師・漫画家・ミュージシャンの松本太郎のブログ


by qpqp1999

ご法度

 昨年は零戦ブームだった。何しろ、小林よしのりから「左翼」と言われている宮崎駿さんが零戦のアニメ作るというし、それが最後の長編アニメだったもんだから、みんな急い映画館に行ったものだ。私なんか三回も観に行った。一回目はラストシーンで号泣、二回目は自動車ちゃんとサイドブレーキしたっけ、とゆーかそもそも鍵しめてきたっけというのが不安で集中して観れなかった、三回目は自慰行為に近い作品だな・・・というくらい、宮崎駿オタクであり、実際物凄い影響うけてきたし、どれだけ宮崎作品のためにお金費やしたことか、という私でも違和感を感じた。
 そこで、比べたら絶対いけないんだけど、昨年12月に公開された「永遠の0」名前言ってもわからないでしょうから、「すぺーすばとるしっぷやまと」←最後のスティーブンタイラーの曲とキムタクだけ良かっただけの映画監督のとった映画、観に行きましたが、やっぱり予想通りで、小説で百田さんが書いているいいところ←軍令部と政治家のマヌケさ と 悪いところ←神風特攻隊を美化している を比べてみると
 両作に通じて欠けているものがある。
それは犠牲者について語っていないという事です
 たとえば宮崎駿の「風たちぬ」であれば、零戦の開発のために犠牲になったテストパイロットについての描写がほとんどなく、かすかに布石みたのがあるばかりで、どうせ、作り話するなら、もっと大大的に戦争反対のスタンスを色濃く出してもらいたかった。
 「永遠の0」は完全なる神風特攻隊賛美作品なので、もうその時点でアウトなので、これを宮崎作品と比べるのはかなり失礼かもしれないが、欠けているという点では同じで、神風特攻隊で亡くなった方は英霊ではなく、戦争の犠牲者なのです。その点を百田は全く意図的に、むしろ、そういう「太平洋戦争」という軍閥のもたらした、庶民に対する非道な事を美化しているということで赦せません。
 そりゃ零戦はカッコいいですよ!?!?だけど、そもそも戦争自体が飲酒運転と同じくらいやったら駄目な事はきもにめいじたいと思うのだ。上記で記したように両作とも、当事者を英雄化して、肝心な犠牲者について全く語っていないのだ。その意味で零戦LOVEな私としては納得のいかない二作品でした。
 そんな今、私は母親によって撃墜された海洋堂とタカラトミーの共作の〇戦のミニフィギュアをアマゾンとか楽天とかで買い戻してながめているんだむー。戦争は飲酒運転と同じくらい犯罪ですよ。だけど、飛行機としては、やっぱりカッコいいものはカッコいいんだむー。
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 左から真珠湾攻撃の空母赤城から飛び立った西開地重徳一飛層機、続いて、ラバウルの坂井三郎機、つづいて空母飛龍から飛び立った長坂谷茂機、一番左のは二人乗りの零戦です。戦争とか人殺しは断固反対なんだけど、零戦とかはどう見てもカッコいいんだむー・・・はっきり言っておきますが、このシリーズで出されている特攻機は箱をあけるにも心が痛みます。なので出せませんし、展示もできない。
 というわけで、両作品に欠けているものは犠牲者となったパイロットたちの描写だむー。いいですか?兵隊の召集令状である赤紙は三井、三菱の軍産複合体の家の子供には来なかったんです!!!やつらは、人に殺し合いさせておいて、自分の子供だけは戦地に送らないように仕組んでいたのでした。卑怯極まりない、そんなに靖国がいいなら三井、三菱の重役どもは靖国神社に行って土下座した上で靖国神社を廃止して、ちゃんとした戦没者たちを本当の犠牲者として記念する場所を作れっつーんだ。←一応あるが、ほとんど無視されている
by qpqp1999 | 2014-01-24 17:35 | 零戦