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牧師・漫画家・ミュージシャンの松本太郎のブログ


by qpqp1999

粘土部

 私の母校、ルーテル学院大学 元 日本ルーテル神学大学←こっちの方が名前としてはカッコいいと思う で日々学んでいた頃、私は当大学の聖歌隊に属し、先輩が立ち上げた「有暇クラブ」にもはいったし、今だと寒気がしそうな名前だが、大学のイベントをとりしきる「ハッピーメイカーズ」にも入っていた。ところが、この大学はすごく簡単な手続きを踏むだけで、すぐに新しい部活動をすることが可能であった。
 私はキャンパスの(今は無いらしいが)中庭に設置された机つきのベンチで芝生の色を堪能しながら、趣味の粘土細工をこしらえていた。授業が終わると生徒たちは皆この中庭のベンチで昼食を食べたり、夕方にはみんなで楽しくお話したりしていたものだ。そういうわけで、私がそのベンチで粘土で今で言うフィギュアを創っていると、皆よってきて、色々楽しい感想をくれたものだ。
 そしたら
 「僕も作りたいです、教えてください」という後輩が現れた。そこで、段々と日々、粘土細工をペンチで創る生徒たちが増えてきた。だったら、いっそうのこと部活にしてしまおうと思って、学校の事務局に行って簡単な手続きを経て、ルーテル学院大の「粘土部」を創設したのだった。今から考えると大変微笑ましい状況だった。
 そういうわけで、私は昔から粘土で物を作るのが好きだった。そこで、ついに日本国は大フィギュア大国になったのがこの十数年のことだ。日本のフィギュア、尤も「ガレージキット」と呼ぶのがふさわしいのだが、その祭典であるワンダーフェスティバルに参加するようになって五年くらいたつ。
 今年も参加する予定なのだが、今年の私の作品は
粘土部_b0130652_18215582.jpg

あざらしの赤ちゃんだむー。最初は猫にしようと思っていたのだが、猫フィギュアはけっこうたくさんのディーラーの方が創っているので、競争率激しい。そこで、ルーテル学院大にいた頃に、後輩の女子の誕生日プレゼントに何か粘土で作れるといいのですがと言うと、彼女は「あざらしの赤ちゃんをつくってください」とおっしゃったので、さっそくファンドという粘土であざらしの赤ちゃんを作ったのを思い出した。尤も、この時は大急ぎで創ってまだ生乾きだったのを、その後輩女子に渡した覚えがある。
 そういう訳で、今年はあざらしの赤ちゃんを創っている。もう原型は90%できているので明日には完成するだろう。その後はシリコンゴムで型をとって、キャストを流して量産することになる。しかし、費用はバカにならない、エアブラシが壊れたので新調するから総計で五万円くらいかかる。ちっとも売れないけど、なんというか、世界規模の大祭典ワンダーフェスティバルにディーラーとして参加できるというのは非常に楽しみなことだ。
by qpqp1999 | 2013-01-20 18:28 | ワンダーフェスティバル