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牧師・漫画家・ミュージシャンの松本太郎のブログ


by qpqp1999

イマジン

 あえてカタカナで書こう。ジョンレノンの「イマジン」日本国のリスナーにはいまいちぴったり来ない歌詞なのだけれど、ジョン・レノンは戦争やあらゆる差別に対抗して、この曲をヒットさせた。彼はこう、歌う「想像してみてください、もし天国がなかったらどうしますか???」と
 これはキリスト教文化圏においては、けしからんことはなはだしい、歌詞なのだが、ジョンレノンは世情をみるにつけ、このように歌わざるを得なかったんだむー。
 だって、もし「天国」というものがあるなら(ジョンレノンによれば、あらゆる宗教の来世における救済と弁償)が無かったらどうするんだ!?!?と歌っている。実はこれ「解放の神学」と主張がよく似ています。多くの人は死んだら、天国に入れるものだと思っている。まさか自分が地獄に行くなんてまっぴらごめんだと思う人はいい方で、大かたの人は死んだらそれで終わりっしょ・・・みたいになっていると思うんだむー。
 私が言いたいのは、このジョン・レノンのこの歌詞には、いっくら罪おかしたって、イエス・キリストの恵みによって救われるから天国があるからいいぢゃーん!!!戦争して人をたくさん殺せばいいぢゃーん!!!と言っている人たちに向けて歌っている。
 そして、ここからが肝心なのだが、無神論者の方や来世など無いという方に対しても「想像してみてください、もし天国がなかったらどうしますか」とあえて訊いてくるのだ。もし、天国とか地獄とかがあって、大抵の場合、悪い事した人が地獄に行って、現世で、偉い目にあった人は天国いけるからという理由が無くなった場合。今、貧しさの中で死んでいく人や戦争で死んでいく人は、
 一体、どこまで不幸やねん!!!
と歌っているのだし、もし天国も地獄も無いんだから、やりたい放題やろうぜ!!!なんて人が出てきても全然不思議ではないし、殺し合ったって、そんなの生物の性根だから仕方ないぢゃーーーん・・・みたいに言われてしまう。だから、ジョン・レノンはあえて歌う。
「もし天国が無かったらどうしますか???」と

 つまり、この世の中は荒れ放題になって、弱者は報われることなく、ただ、死んでいく。そんな状態になるのっておかしいでしょ!?!?!?
 と歌っているんだむー。これはキリスト教においては「信仰」の「実存」という組み合わせがなせる技で、それこそ、イエス・キリストが紀元0世紀(1世紀なんだけどあまりに殺害されるのがあまりに早すぎるので私はこう言う)にサンヘドリン(最高法院)やファリサイ派(世間的に律法を極端にしたために、かえって弱い立場の人たちが苦しむという輩)によって十字架刑で処刑死されたのだった。
 そこで、こそイエス・キリストは言っている「神よ、神よ、どうして私を見捨てたのか!?!?!?」と・・・
つまり、イエス・キリストというのは、今、いる私たちと共に、神に対して言っているのだ、「神よ神よどうして私を見捨てたのか」と。多くの注解では、これはイエスが私たちの罪の贖いだと言い張る人や神学者が多いが、実は違う。これは、神に見捨てられた状態の人の苦しみをイエス・キリストは共有してくださり、そこにこそ福音がある。ということを言っているのだ。
 なんか、軽く、ジョンレノンのイマジンの話しを書いていたら、夏くなってしまったむー。すいまん。そーいうわけで、イエス・キリストの贖罪論をそんな電子レンジでチン!!!みたいに語ってくれるな、世のキリスト者よ、また、電子レンジでチンのありがたさをもっと語れ、世のキリスト者よと思うのだったむー。
by qpqp1999 | 2014-05-05 19:05 | キリスト教