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牧師・漫画家・ミュージシャンの松本太郎のブログ


by qpqp1999

牧師家庭で育った その1

 私は牧師家庭で育った その1。
 私は幼稚園くらいまで、大人の礼拝にも連れられていた。参加していたわけではなく、幼児だったので、牧師館に独り放っておくわけにはいかなかったからだ。
 そんな、私は大人の人々が礼拝で献金するのを見て
みんなが、私のうちにお金をくれていると思っていたむー
 いや、ある意味そうなんだけど、基本的にはみんなは神様に捧げているのであって牧師にお金を与えているのではないと認識するのには小学生になるのを待たねばならなかった。
 無邪気な私は礼拝後に信徒たちと牧師や「牧師夫人」が談笑している中にわって入って、
「みんながお金くれるから、嬉しいなあ」と言って、父親と母親が真っ青になっていたのを、今でも覚えている。
 しかし、当時の近畿福音松阪ルーテル教会は自給教会であったから、私の見解は、実際その通りだった。信徒たちの献金で、牧師家庭は生活を支えられていたのだ。また、子供心にも、父親は「先生」と呼ばれていたし、どういうわけか、今でもそういう風潮がキリスト教にはあるが、母親である「牧師夫人」も「先生」と呼ばれていた。両親ともが、大人たちから「先生」と呼ばれていて、みんなが有りがたそうにお金をくれる。自分の家はなんと身分の高い家なんだろうと勘違いしていた。現実はその逆なのだが・・・。表向きは無邪気な幼児にはそう見えた。というか、表向き、教会は基本的にそんなスタンスだと、今でも思う。今でこそ、手弁当でやっている単立教会だから、そういうことに辛辣な意見をバンバン言えるけど、実際、信徒の献金によって、その謝儀が支えられている以上、私の幼児期の認識は決して間違ったものではなかったと思う。むしろ、大人たちによって、塗り替えられた、教会論みたいなのほうが、どうかしていて、多分イエスさまは、そういう幼子に賛成してくれると思うものだむー。
by qpqp1999 | 2013-04-22 17:46 | キリスト教