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牧師・漫画家・ミュージシャンの松本太郎のブログ


by qpqp1999

洗脳

 今日、普通自動車の免許更新に行ってきた。講習もあって、めんどくさいなあとか思っていたら、事の他、この講習は面白かった。話ししだしたらきりがないので、講習に使われたDVDビデオについて触れよう。尤も、この講習の「女性」教官は機材の取り扱いに疎いらしくて、上映されるまで4分も待たなければならなかった。
 そこで、どうせ、糞つまらない動画だろ?と思っていたら、物凄い面白かった。このDVD作った警視庁の請負業者の監督はアカデミー賞をもらうべきだと思う。私が、何故にそれを評価するかというと。
 話は、念願のマイホームを新築した幹部クラスのサラリーマンが綺麗な奥様と子どもたちと記念写真を撮るところからはじまる。そしたら、なんの因縁か、この主人公のサラリーマンの友達が役人で出世するので、後輩の居酒屋で一杯やろうというおきまりの話展開になっていって、おきまりのごとく、お隣さんの結納をはたしたばかりの娘さんを自動車ではねて、殺してしまうのだった。
 いきなり、物語は暗澹たる世界に突入し、飲酒運転をした主人公の友達は、共犯ということで、追訴され、その居酒屋も追訴され、二人とも職を失うことになる。そして、主人公も当然のことながら、会社を首になる。しまいには、奥様も子どもも、「お前みたいなやつとは縁を切る」と言って、置手紙していなくなってしまう。ついに主人公は懲役5年の刑が執行猶予なしで結審される。
 そこで、私が面白いと思ったのは、酒を飲んで、運転能力が低下したために事故が起きて、人を殺してしまったのではなく、飲酒量がごくわずかであったのに、この主人公は実刑判決を受けたというところだ。
 取調室で、刑事が「お前の呼気料からすると1リットルあたり0.2ミリグラムのアルコール反応が出てるぞ、どこで呑んだと追及される場面だ。1リットルに対して0.2ミリグラムのアルコールってウイスキーボンボン食べただけでも駄目ぢゃん。と言うか、日曜日に礼拝に行って聖餐式でおちょこに一杯ワイン呑んだ時点で駄目ぢゃん。すなわち、昔は飲酒によって運転能力が低下したために、事故がおこることが、よくあって、警察も手を焼いていたのだが、最近に1リットルに対して0.2ミリグラムのアルコール反応で飲酒運転になってしまうのだ。つまり、運転能力には一切関係なく、1リットルに対して0.2ミリグラムのアルコール反応で、即座に飲酒運転。極悪非道な犯罪者にされますよという内容のDVDなのだった。
 だけど考えてください1リットルに対して0.2ミリグラムのアルコール反応で運転能力が低下することがあるでしょうか。何万人に一人くらいの確率でウルトラ下戸な人しかそれはあてはまらない。つまりアルコールをウイスキーボンボンのレベルで摂取しても駄目他だということで、実は、このVDVにはその裏が表現されている。つまり、酔っぱらってならいから、事故起こさなければ、それでOKというあってはならない事態を強烈に描いてしまっている点に、私はおどろいた。つまり、酔っぱらうなではなく、呑むななのだ。また、呑んでも事故起こさなければOKということを、知ってか知らずか、この講習DVDは訴えていたのだった。
 ああ、恐ろしい、法令運転を心がけようと誓ったものだむー
by qpqp1999 | 2012-11-20 19:21 | 交通安全