ご好評をいただいているので、今年の今夜もサンタクロースの話しにし松。
このサンタクロース=聖ニコラオスがどうしてここまで有名になったか。実はそれは、確かに、数日前に書きました通り、豪商が貧乏になって娘さんを売春宿に売らねばならなかったのを、影からお金を投じて助けたということにありました。
つまりこの人は人前で何かするのが嫌人だったのです。とにかく自分は出なくて、それでも尚、自分の力でもってして事柄に対処するといような人だったのです。
ところがローマ帝国はディオクレティアヌス帝およびガレリウス帝によるキリスト教迫害の憂き目にあって、ニコラオスも投獄されてしまいました。
しかしコンスタンティヌスが312年にミルウィス橋の戦いでマクセンティウスを破ってキリスト教を公認宗教にしたことで、投獄から逃れる事ができました。
所が、キリスト教の大会議である第一回ニカイア公会議の時に
アリウスという人たち一派が「子なるイエス・キリストが生まれた者であれば父なる神と同質ではありえない」
と言い出した。それにニコラオスは頭にきて、
アリウスをブン殴ったそうだ!!!
いくらなんでも神学の考えを交わしているさ中に物理的暴力を振るうのは、いかがなものか、という声が沢山出て。ニコラオスはキリスト教から一端、破門されてしまうんだむー!!!
破門されたらしょうがないですよね。もはや司祭でも司教でもなくなった。楽に生きていこうとすら考えた矢先に。ニカイア公会議を取り仕切っている人に
イエスキリストと母マリアが幻の中で顕れて、ニコラオスの潔白を証明したので、ニコラオスはまたミラの大司教として復帰することになるんだむー。
これもまた、サンタクロースの逸話なんだむー!!!